くしゃみ・鼻のムズムズ…花粉症対策にはアロマセラピーがおすすめ!
花粉症の方にとっては、今年もまた辛い季節がやってきました。
くしゃみや目のかゆみ、鼻のムズムズなど、様々な不快感で悩んでいる方も多いでしょう。
そんな花粉症の対策・症状緩和にはアロマセラピーがおすすめです。今回はアロマ(精油)を使った具体的な対策方法や、おすすめのアロマを紹介していきます。
アロマと植物の深い関係
アロマ(精油)は、花や薬草ハーブなどの天然植物からできており、植物に含まれる芳香成分が私達にいい影響を与えることは、皆さんもご存知の通りです。アロマは、心身ともにケアができることから、西洋医学を補完する代替医療としても注目されています。
アロマの歴史は古く、古代エジプトでは、ミイラづくりにフランキンセンスやミルラなどの精油が防腐剤として使われていたり、14世紀ごろにヨーロッパで大流行したペストでは、乳香、安息香 、パインを燃やすことで病の伝染を抑えたと言われています。
その後も長い歴史の中でヨーロッパを中心に研究が続けられ、1930年頃「アロマセラピー」という言葉が生まれました。アロマがもたらす作用は、植物の成分によるものとも言え、アロマと植物には切っても切り離せない深い関係があるのです。
なぜ花粉症にアロマがおすすめなのか
アロマ(精油)は全部で250~300種類程度あると言われており、含まれている成分・作用もさまざまです。
喉や鼻の炎症を鎮める作用、痰を切る作用、免疫力を高める作用、空気の消臭・清浄作用など、抗ウイルス作用、抗アレルギー作用を持つものなど、花粉症の症状緩和に効果的なアロマもいくつかあります。
そもそも花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が体内に侵入してきたときに働く免疫システムが過剰に反応することで起こるのですが、免疫システムがバランスを崩す要因には、ストレス、目の疲れ、睡眠不足、生活リズムの乱れなどが挙げられます。
アロマは生活習慣の改善にも効果的であるため、症状に合わせてアロマを使い分けることで、花粉症とも上手に付き合っていくことができます。
こう言った理由から、花粉症にはアロマがおすすめと言えます
花粉症に有効とされる成分
精油の成分の中でも、花粉症に有効と言われている。
・去痰作用(痰を出しやすくする作用)
・抗カタル作用(体内の過剰になった粘膜を粘液溶解・排出させる作用。痰、鼻水、鼻づまりなど)
・免疫賦活作用(免疫の働きを強め、活性化する作用)
・抗炎症作用
ラベンダーに多く含まれる。
鎮静作用(心を落ち着かせてリラックスさせる)
鎮痛作用(各種の痛みを和らげる)
スーッと爽やかな鼻通りが良くなるような清涼感のある香り。
抗アレルギー作用
抗炎症作用(炎症やかゆみを緩和)
抗菌効果(細菌の増殖を抑える作用)
レモンのようなさわやかな香り。
殺菌作用(バクテリアなどの菌を殺す作用)
抗菌作用(細菌の増殖を抑える作用)
抗ウイルス作用(ウイルスの繁殖を抑える作用)
殺菌作用(バクテリアなどの菌を殺す作用)
抗菌作用(最近の増殖を抑える作用)
鎮静作用(心を落ち着かせてリラックスさせる)
鎮痛作用(各種の痛みを和らげる)
免疫賦活作用(免疫の働きを強め、活性化する作用)
抗ウイルス作用(ウイルスの繁殖を抑える作用)
花粉症におすすめのアロマオイル
一般的に有名で使いやすい精油をセレクトしました。香りの好み、ブレンドも楽しみながらいろいろお試しくださいね。
【ティートリー】
強い殺菌作用、免疫・抵抗力を上げる、粘膜の炎症を抑え、花粉症の症状を軽減
【ペパーミント】
鼻づまり、頭痛などの緩和、眠気覚まし、粘液溶解作用、鼻のうっ血の緩和作用
【ユーカリラディアータ】
呼吸器系の炎症、免疫を上げる、去痰作用があり、粘膜の炎症を和らげたり咳や鼻づまりなどの辛い症状を和らげる
※ユーカリラディアータは刺激が強いため、使用の際には注意が必要です。使用量をよくお守りの上、敏感肌の方はご使用をお控えください。
【ラベンダー】
抗菌、除菌、抗ウイルス、鎮静作用がありリラックス効果がある。万能オイルと言われる。
【ローマンカモミール】
抗アレルギー・抗ウイルス・鎮痛・抗菌作用・安眠
アロマの楽しみ方
・マスクやティッシュ、ハンカチに垂らして芳香浴
マスクの端っこに一滴垂らしたり、ティッシュに垂らしたものをマスクに入れて香りを吸入します。(おすすめはペパーミントやユーカリラディアータ)メントールや1.8シネオールの成分が鼻の通りをよくしてくれます。スッとした香りは気分もリフレッシュしてくれます。
・ルームスプレーにしてお部屋の空気清浄
アロマのルームスプレーをお部屋にシュッとひと吹きするだけで、お部屋の空気をクリアにしてくれます。花粉だけでなく空気清浄にもなるので、おすすめです。
・お風呂に入れて芳香浴
アロマを1〜2滴お風呂に垂らし、よくかき混ぜて入浴。精油に含まれる成分が目や鼻のかゆみ、むずむずを抑える上、リラックス効果もあります。おすすめは、ティートゥリー&ラベンダーの組み合わせ。
・温湿布・冷湿布にして
洗面器にお湯または冷水を入れ、精油を1滴垂らしてかき混ぜます。そこにタオルを浸けておしぼりをつくります。
目を閉じてタオルを数分あてれば、かゆみやほてりに作用してくれます。おしぼりはレンジでチンするとより温かさが増しますよ
日常における花粉対策と並行してアロマを取り入れて
上記ではアロマで行う花粉症対策をお伝えしてきましたが、まずはなんと言っても日常的に花粉に触れる機会、量を減らすことが大切です。
・マスク、眼鏡、帽子を着用する。
・表面がツルツル、すべすべした素材のアウターを着用する。
・帰宅したときには玄関で衣類についた花粉を落としてから部屋に入る。
・洗濯物の外干しは避ける。室内干しや乾燥機を推奨
・こまめに掃除をする。特に窓際を念入りに掃除する。
・空気清浄器を使用する。
などの対策を行いながら、アロマも取り入れて、花粉の時期を乗り越えていきましょう!
また冒頭でもお伝えしましたが、免疫システムがバランスを崩す要因には、ストレス、目の疲れ、睡眠不足、生活リズムの乱れなども関係しています。イライラした時や疲れている時は一度マッサージなどで休息し、バランスのとれた食生活を心掛けていきましょう。